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前回、言葉の定義のところで、SEOを「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略」とだけ記しました。何となく、わかったような、わからないような説明ですね(笑)。今回はもう少し突っ込んで、「じゃあ、その『検索エンジン最適化』って何をすることなの?」について、お話していきます。
ときおり、「SEO(検索エンジン最適化)=検索サイトの上位に表示させるテクニック」と考えておられる方を見かけます。なんでもかんでも、とりあえず上位に表示されさえすればそれで良し、という方です。
でもたとえば、いつもお使いの検索サイトで、自分の会社名(ショップ名)を検索してみてください。よっぽどよくある名前でもない限り、自社(自分のショップ)が上位に表示されるはずです。でも、これだけで「なんだ、ちゃんとSEOできてるじゃないですか!」と言われたって、嬉しくありませんよね。
またたとえば、「エビ入りちゃんこ鍋」を販売してるネットショップが、偶然「エビちゃん」というキーワードで上位に表示されたとしたって、ユーザーはおそらくタレントの蛯原友里さんを検索しているのですから、残念ながら、それは売上げに全く貢献しないと思われます。これも、SEOのイメージじゃないですよね。
(註:実際には「ちゃんこ」で1語とみなされますので、「エビ入りちゃんこ鍋」が「エビちゃん」で上位表示されることはありません。念のため。)
さらに前回も触れましたが、仮に裏ワザを使って、たまたま「今」は上位に表示されていたとしても、内容が伴わず、多くのユーザーがその表示順に納得できないとしたら、近い将来、検索エンジンに排除されたり、アルゴリズムが変わってずっと下位に落ちてしまう危険性があります。趣味ならともかく、ビジネスでそんな綱渡り、できませんよね。
つまり、単純に「検索エンジン最適化=検索サイトの上位に表示させるテクニック」じゃないのです。
では、SEO(検索エンジン最適化)って、何をすることか?それをまとめたのが、次の図です。
SEO(広義のSEO)
├?(A)サイト内容の充実
├?(B)キーワード選び、キーワードの優先順位付け
└?(C)上位表示テクニック(狭義のSEO)
上位表示テクニック(狭義のSEO)
├?(C1)検索サイトの公開情報に沿ったテクニック
├?(C2)裏ワザ(スパムか否かの判断が微妙なテクニック)
└?(C3)明らかなスパム行為
このうち、最も大切で、力を入れなければならないのは、「(A)サイト内容の充実」です。前回お話したように、検索エンジンのアルゴリズムは、ユーザーが求めているものを上位に表示できるよう日々改善されているのですから、当然といえば当然でしょう。
たとえばネットショップであれば、単なる商品紹介や、法令で定められている「特定商取引法に関する表示」などの最低限必要な情報だけでなく、その商品に興味がある人、購入を検討している人が、安心・納得して購入ボタンをクリックできるだけの十分な情報を盛り込む、しかもわかりやすく見せる、ということです。
そしてそれが出来てはじめて、次の「(B)キーワード選び、キーワードの優先順位付け」ができ、さらに「(C)上位表示テクニック(狭義のSEO)」が活きて来るというわけです。
この順番、くれぐれもお間違えなきよう。
(この記事は、2006年01月29日現在の情報に基づきます)