第6回 YST対策、Google対策、MSNサーチ対策って?

2005年10月3日、Yahoo!検索がロボット検索の結果優先で表示されるようになってから(註)、「これからはYST(Yahoo! Search Technology)対策だ!」とか、「これまでのGoogle対策ではYSTに通用しない!」といった声を耳にするようになりました。

(註:ヤフー株式会社のプレスリリース「「Yahoo!検索」の検索結果表示を刷新」参照)


たとえば・・・

キーワード:「keyword」METAタグを使い、ページに関連するキーワードをリストアップします。すべてのページに当てはまるキーワードよりも、ページ固有のキーワードをそれぞれ記載するとよいでしょう。
(http://www.google.co.jp/intl/ja/webmasters/4.html から引用)

を受けて、「GoogleやMSNサーチと違って、YST対策ではMETAタグが必須だ!」

とか、

関連ページとのリンク:関連サイトの管理者やコンテンツ提供者を通じて、関連ページとのリンク数を増やします。ただし、リンク数を増やす目的で関連性のないページとのリンクを増やす行為は「検索エンジンスパム」とみなされるため、表示順位が上がることはありません。
(http://www.google.co.jp/intl/ja/webmasters/4.html から引用)

を受けて、「YSTは関連性のあるサイトからのリンクが重視されるので、Google対策やMSNサーチ対策より難しい」

・・・といった具合です。


でも、HTMLを多少なりとも勉強した人なら、検索エンジン対策うんぬんの前に、<META NAME="KEYWORDS" CONTENT=" " />には、すでに適切なキーワードが入っているはずです。

また、関連性のあるサイトからのリンクの方が、無関係のサイトからのリンクより影響力が大きいというのは、Googleだって同じです。そのことは、実際の検索結果だけでなく、次のような記載があることからも容易に推察できます。

リンク プログラムに参加することで、サイトに悪影響を与える場合があります。 リンクの共有プログラムを宣伝するサイトの多くは、ほとんど価値がないだけでなく?
(http://www.google.co.jp/intl/ja/webmasters/facts.html から引用)


つまり、「これからはYST対策だ!」と声高に言われているわりには、他の検索エンジンのそれと、決定的に大きな違いは無いのです。

もちろん、細かな違いは多々あるでしょうし、それこそが各検索エンジンの特徴なわけですが、少なくとも、「今までのこのGoogle対策はYSTのためにやめたほうが良い」とか、「このYST対策はGoogleにはマイナスの効果だ」というような、あちらを立てればこちらが立たず的な、相反する対策などは、ありえません。

それどころか、YSTのためにしたことは他の検索エンジンにも多少なりとも好影響を及ぼすことが多いですし、その逆もしかりです。

どの検索サイトも、究極の目標「人間にとって最適な検索結果の提供」は一緒なのですから、当然と言えば当然ですよね。

このコラムでは、次回以降、内部要因から順に細かいテクニックを紹介していき、その都度、各検索サイトの関係箇所を提示していく予定ですが、たとえそのことについて明記されているのが1つの検索エンジンだったとしても、基本的には、他の検索エンジンにだって効果があるということは、どうぞ理解しておいてください。

(この記事は、2006年03月13日現在の情報に基づきます)


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